易きに流れ、低きに流れ。
それが人の、否、僕の常でありますが、連日の曲解説に一間を空けて今日はこないだ最終回を迎えた「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」というドラマのお話。
放送終了後のドラマなので悪しからず。
エフエフ派。ドラクエ派
もしくはファイファン派。エフエフ派、なんて話もありますが、僕はドラクエ派。
そんな僕ですが、このドラマはとても楽しく見れました。
概要はwikipedia様を見ていただくとして…←
ただつらつらと感想文を書いていきます。
wikipedia様に任せるつもりでしたがお話にならないので簡単にお伝えしますね笑。
ファイナルファンタジーを題材にはしながらも、これは完全に実写ドラマ。実際に存在する「ファイナルファンタジーXIV」というオンラインゲームを軸に物語が展開していきます。
突然退職をした定年間近の父親に、主人公たる息子さんが”自らもそのゲームをやっていることは隠して”退職祝いとしてゲームをプレゼント。
そこからドラマは始まります。
父親との確執?
確執、というほど陰険な感じではないのですが
よくあるぎこちなさ、というか思春期を境に、誰しもに訪れるような距離感を、息子さんはこの機会に払拭できないかと考えるんですね。
かつて幼い頃には共にプレイしたようなエピソードも手伝ってか、思いの外、父親も楽しげにゲームをプレイし始めます。
それを受けて、息子さんはさらに身の上を隠したまま父親にゲーム内で近づいていきます。
最初はほんの興味本位、いたずら心で父親に近づくのですが、日常と、ゲーム内でのやり取りが絡み合いながら
コミカルさとシリアスを小気味好く行き来します。その塩梅が僕はとても好みでしたね〜。
7話完結
非常に短く名残惜しくも思えたのですが、まぁ適度なのかなと思えました。
どうやらこれの元ネタは実話だそうで、検索すると色んな記事や、元ネタとなったご本人様のブログなんかも引っかかります。
実に心温まる話です。
ドラマ版が入りだった僕ではありますが、僕も定年して暫く経つ親父がいたりするのもあり
お父さん役の大杉漣さんの演技がまぁ素晴らしくて。表情の一つ一つが微に入り細に入りと言った感じで、心が揺すぶられっぱなしでした。
余談ではありますが、一度アルバイトをしていたときにご挨拶(業務上)をいただいたことがあって、
その時の言葉や振る舞いには「わざわざ」という形容がぴったりなんですが、何とも誠意のある方だなぁという好感度があの日以来保たれ放し。
年齢を重ねられても技の磨きに余念がないというのは頭が下がります。
そして、息子さん役の千葉さんが一見して「あぁ顔で配役されたのかな」と思いがちなベビーフェイスなんですけど
悔しいかな、男が見ていても可愛らしく思えてくるその振る舞い、演技に最後は魅入られておりました()
踏まえて
ゲームのシステムやストーリーなんかに対しては説明がほぼないので、飽くまでアクセントのような扱いです。
ファイナルファンタジーを目的にして見てしまうと少し物足りないのかもなぁと思います。
でもうっかり見てしまえば最後、暖かい気持ちになってしまうと思うので、今後DVDなんかが発売された暁には迷わず見て欲しいなと。
30代半ばの僕ら世代から上の世代の方々になんかもオススメです。宜しければ。