ブログには書いてなかったと思いますが、
春先にスーファミ、スーファミソフトを大量に実家から掻き集めて
妻との家に持ってきたんです。
死んでいた
知ってる方には常識だったのかも知れませんが、
取り寄せた諸々、長年放置していたスーファミ(ソフト)達は全く起動しませんでした。
SNSなどのネットの海を彷徨ったところ、それというのも経年劣化や故障ではなく
露出した基盤部分は勿論、内部に渡り付着した汚れによるものでした。
掃除屋さんがいた
SNSで呼びかけたところ、友人の近くに専門でそれらの掃除を請け負っている方がいるとのこと。
人見知りな自分が、驚くほど迷いなく迅速に連絡を取らせていただきました。
思い返すに時期は引越しをした直後でして、新生活への憧れか、情熱がほとばしっておりましたね。
多く相談に乗っていただき、勿論対価を支払って50本近いソフトの中から選別
ハードは型番から察するにもはや寿命とのことで、一度直しても、メンテを繰り返すことになるそうなので思い切ってメンテ済のものを購入。
森家を盛り立て、(兄達による一方的な)数々の兄弟喧嘩を発現させたお婆ちゃんの買ってくれたスーパーファミコン。
掃除屋さんも元バンドマン(元ということが何より重要)ということで、そういったロマンを大事に供養してくれるだろうと思い、託しました。(もし同じ悩みを抱えてる方がいるならば紹介します)
復活してどこかで輝くならそれもまた興がある。達者で。
勢いでPS2も確保
今思えばどうかしていた。
ただでさえ引越し費用でバタバタしていたし、目前には友人たちの結婚式も迫っていた。空前絶後の無駄遣い(無駄じゃない)。
服だって年2くらいでしか買わない僕ですよ
小学校の時の卒業文集には「ゲームクリエイターになりたい」と書いたRPGツクールユーザーの心がね、抑えられなかった。
『音楽活動から一歩身を引くとこんなに時間とおかねがあるんだね?』
否、もう『この時間に何が出来る….!!!!??』と悶え苦しまなくていいんだよ..と
自分の頭を撫でてやるような行為だと思いました。
一般的な30代の兄さんたちからすれば、これくらいのことは贅沢にも値しないのかも知れないし、
何ならお子さん世代が今まさにエンジョイしているであろうところ
輪廻転生でもしたような気分です。
さっそくPLAY
紆余曲折。引越し先を探すときですらこんな検索はしなかったってぐらいの検索をかけて(妻がめちゃくちゃ頑張ってくれた。ごめんなさい)
あーでもないこーでもないとアダプタを買い換えたり、テレビとの相性を疑ったり
通販なんてしたことなかったけど、このタイミングで迷うことなく利用。買い揃えましたし
実際に足で出向いてコントローラーも買い揃え、買い直しをしました。結構忙しい時期だったんですけどね(だからこそかも知れませんが)
いやぁたのしかった。ワクワクした
目的以前に、この「テレビゲームに向かう好奇」を全肯定出来る環境、状況が夢のようでした。
ゲームの中、終盤に有り余るゲームマネーとカンスト(限界値まで達)したレベルの虚しさ
実際に垂れ流れている時間。
それらに気づき戒めたあの日。
全てを抱きしめて撫でてやるような大らかな気持ち。
何と素晴らしい、晴れ晴れしい気分か。
感動した。おすすめです
気分はさながらエンディング
こんなつもりではなかったけれど、ついに整った環境の完成に快感を覚えてしまってか大満足。
結局のところ、今ブログにしている9月まで、手をつけられていませんでした。(忙しかったのもありますけど)
散々書いておりますが、仕事で精神を病みドロップアウトした直後なので
この「ゲームをする」という無駄さがなかなかに具合良くストレッチになりそうです。
“人生は暇つぶし”なんて感覚は、結婚した今も相変わらずではありますが
そもそも人間が生きていくことに抑揚を見せようとするのも、暇を減らすべくの工夫。これはゲームをしていることと大差ないように思います(飯は食っていけないのが問題)
どんな仕事をしようが、お金になろうが、「偉い」と褒められるような仕事が本当に偉いのか?
偉い、の指標が「人間様の役に立つこと」だとしたら、そんなのはちゃんちゃらおかしいこと。世界は人間だけじゃないのだから
ブラック企業を生むのは、血迷った人間の道徳心や正義による暴走です。「しんどければしんどいだけ栄誉」そんなわけはない。
贅沢をすること、文化的であること、それらこそが人間的であると主張する人も増えてきましたが
僕はそれともまた違う。共に暮らす妻に”余裕を持って笑いかけられる「毎日」を作ってみせること”
これが何よりも重要です。
このブログを開設したときのことに立ち返ることかも知れません
「なにもしないをする」それが環境保全にも敵う場面てのはあると思います。
何でもかんでも行動、破壊、改革、精進。果たしてそれが有用な判断なのか
それを今一度確かめたいなと思う秋口でございます。
では。