兼ねてより観たかった「LIFE!」という洋画を観た。
パッケージとタイトルに自分好みの作品であろうな、と感じてのことだったので概要すらないように関しては知らないままでした。
物語は突然始まる
突然、1人の男がPCと向かい合い、真面目に何かの作業に当たっているところから物語は始まる。
僕は字幕で観ていたのだけれど、ここから15分ぐらい何が起きているのか、何を伝えたいるのかわからない状態が続く。
あちら特有の冗談なのかやり取りなのかに加え、これはややネタバレだが、主人公の妄想(空想)癖による場面の切り替えが多発するため
混乱が絶えなかった。
この時点で「あれ?違ったかな?」と一度不安になった。
アナログにしてデジタル
如何にも現代映画にもらしい、非ファンタジー映画にも関わらず、予期せぬCGが飛び出すような演出があったりして
頭のストレッチ的な哲学映画を期待していたところにそれで、やや興醒めもありつつの
テンポよくいい意味でアホらしい展開にようやく安心してくる。
しかしパッケージから勝手に予想していたような話ではなかった、というのが感想。
いわゆる冴えない男の逆転劇、的な想像通りのお話ではありながらも
登場人物がいちいち個性的なので、あちらの映画っぽいなぁと思いながらも
どこかしこに無理やりな展開が多かったようにも思うし、ご都合主義な感は否めなかった。
ライフ=人生
人生は山あり谷あり、それこそが醍醐味とも思えている昨今の自分にしてみれば
映画内の彼の心理変化には少し駆け足な感もあり、感情移入には至れなかったのだが
彼の本来のポテンシャルの高さのようなところも目立ち、自分ではこうはいかないだろう、みたいな卑屈も手伝ったように思う笑。
言葉にしてみるならば、僕はこの映画に「旅をしながら自分探しをしていくようなありがちなテーマ」を求めていたように思うのだけど
ただ「美しい人たちが美しい物語をたどった」というような
どこか蚊帳の外で見物させてもらったような気持ちが強かった。
飽くまで個人的な感想。入り口で没入できる事が出来なかったのが大きいかも知れない。
酷評、というつもりではなかったのだけど、こう書き出してみると刺さらなかったポイントばかりだったみたい
もっと言うなら、主人公の行動原理たるヒロイン役の女性の魅力がイマイチ描けていなかったのが
「だよね」「頑張っちゃうよね」という気持ちにならないまま「なんで?」「どういうこと?」と
首を傾げてばかりのことになったのかなぁとも思います。
他の方の感想も聞いてみたいところです。