僕は齢31にして、外国に一度たりとも行ったことがないのですが
外国にいざ行ったときにどんな言葉を覚えておけばいいのか知りません。
知りませんが、ふと日本での会話を鑑みるに、もしかしたらほんの「三語」あれば何とか足りるんではないのか、と思ったのです。
これは極論、それは勿論
今から言うことは極論であり、実にくだらない発想なのかも知れないけれど
真面目というのはときに要領を得ないというのは感じていらっしゃるのではないかと思います。
故に斜め上、いや斜め下辺りをせめた提案です。
まず1つ目は「やばい」
これです。
応用として「やばいね」「やばくね?」「やっば」などがありますが、例えば
「いや、こないだウチの犬が脱走してね」→「やばいね」
ほら。
「きみ、困ってないかい?」「やばい」
「ちょっといいかな」「やばいっすわ」
「傷ついたよ」「やっば」
ほら。成立する()。
あまりの発見に驚きを隠せない方々も多いかと思いますがどんどん行きます。
2つ目は「まじ」です。
例えば、
「それ、本気で言ってるの?」「まじ」「そんな人だと思わなかった」「まじか」「もう私たち終わりね」「まじか〜〜」
もしくは
「お父さんが病気になっちゃったの」「まじか」「もう永くはないんだって」「まじか…」「もう私、生きていく自信ない…」「まじ?」
などなど。青天の霹靂とはこのことではないでしょうか
見慣れた景色の中に突然のように走る稲光りのような、まさに閃き、といったような感覚かと思います。
僕はもしかしたら人類の歴史を全て不毛にみせてしまうような発見をしたのかも知れません。
そして3つ目は
さぁラスト。これは無意識に利用されている方も多いんじゃないでしょうかね
気づけば1日のうちに、その言葉しか発していないような人もいるんじゃないかなぁと思いますよ。
実際、その連打で急場をしのいでいる様を見て、今回の相次ぐ発見に至りました。
そんな最後の魔法の言葉は、
「なるほど」これです。
「お前もうちょい考えて行動しろよ」「なるほど」「他の奴の動き見ててわかんないの?お前だけだよ?手持ち無沙汰にして突っ立ってんの」「なるほど」「もっとさぁ、場面場面に対応するために考えたってバチはあたんねぇと思うんだけど」「なるほど」「次から気をつけろよ」「なるほど」
華麗です。しなやかに他人様のストレスをスルーするスキル。神業。黒帯。そんな言葉が似合います
ハッとしませんか?この言葉、使っちゃってる自分や同僚に気づいたはずです。
しかしこれで終わりではありません。この3つの言葉は、併用することで真価を発揮します。
奥義と言ってもいい
これは目の当たりにしてもらうのがいいと思うので、早速例文を書いていきます。
例1)
「今日は遊園地に連れて行ってあげるよ」「まじか」「そこには美味しいソフトクリームがあるんだ」「やばいね」「こっちは日本と違って空が広いからね、きっと格別な気分だと思うよ」「なるほど」
例2)
「きみは二階の部屋のベッドを使うといいよ」「なるほど」「ちょうど同じ時期に来たワンさんと同じ部屋だからね」「まじか」「女の子に見えるけど実は男の子だからね」「やば」
益々スキがなくなったと思いませんか?
国語、という授業を受けてきた時間を返してくれ!と言いたくなるくらいには全てをカバーリング出来てしまっています。
我ながら、文句のつけようがありません。
が、ここまで書いてきましたが、大きなミスに気づきました。ここまで付き合わせてしまっておいて申しわけありませんが、
決定的ミス…。
なんて言ってるかわかんないんじゃ結局わからん。
あと、
果たしてこれらに相当する英語があるのかを僕は知りません。
悔しい。