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アイアムアヒーロー

森 壯太 2017/06/07
アイアムアヒーロー

こないだ書いた記事で、久しぶりに漫画喫茶に行く話を書きましたが、そのとき読んだ作品の1つ「アイアムアヒーロー」について。

実写版だけを見た、だとかって方も多いのではないでしょうかね。

昨今の風潮からして原作だけ、という方も多いのかな。

僕は原作→映画のパターン

漫画喫茶に通い詰めるようなスケジュールだった頃、

ピックアップされていたこともありおっかなびっくり読み進めていたんですが、

その時期に映画の話がちらほらテレビなんかでも出てきていて、とてもタイムリーでミーハーな入りでした。

一巻を見た感想は「まあまありがちな展開」という感じで、テレビやなんかの話がなければ途中で見るのをやめていたかも知れなかったです。

テレビで見たドキュメンタリー

ドキュメンタリーの中で、作者さんが実際に作品を描くシーンだとかが見れたんですけど、

その描き方がちょっと面白くて。

現代ではポピュラーな描き方みたいなんですけど、主人公の顔を描くときに御自分の顔をコピーしたものを参考に書いてらっしゃって、

それが見て描く、とかならまだしも下に敷くようにして描いていくんですよ。

作中に出てくる得体の知れない化け物「ZQN」(ゾンビのような何か)は、確かビニール袋を被ってみたりしてトレースしていたような気がします。

他にもまだ読み進めている中では登場していなかった化け物なんかを番組内では見れたものが、興味深かったのもあって

期待して読んでいけました。

ZQNに見慣れる

その件の化け物ZQNも、見慣れてしまえば何を思うこともなくて

そこはエッセンスだな、と俯瞰して読んでいくと物語の色に強く感じられるのはラブロマンスの要素。

日陰者の主人公の男由来の青臭さもあるので、なんだか懐かしい気持ちにもなったりしてきて、大分僕好みになっていきました(恋バナが好き)。

絵柄的には、どうにもそんな感じはしていなかったんですが、これがなかなか。さすが男性の作者さんだけあって

男に刺さる描写をこだわって描いてらっしゃったんだろうなと思います。

ネタバレは避けたいので詳しくは書きませんが、特殊〜な環境にあるヒロインであったりもするので

それをああも愛しく活かせたのは単純に技だなぁと思いました。

実写版の話

僕は読み始めたら止まらないので、その当時出ていた分は全巻読んでしまって。

待ち遠しい気持ちを映画に期待しようと相成りました。

バンド仲間に相席を募って、原作を知る者知らない者をないまぜに4人男揃って見に行きました。

これが!

「原作を見た後でよかったーー!」と言うような出来だったんですよね。

というのは、原作愛を感じるキャスティングが非常に多かったように思うんです。

それこそ主人公「英雄」役の大泉洋さんなんかは、予告時点では何で?ぐらいには思ってたんですけど

観終わってみると「実写版英雄」でしかなかったなぁと思うし、ヒロインのお二人や「なんか大人の事情でキャスティングされたのかな」と思わせられた人々が、

実に負けん気を持ってやってらっしゃったんじゃないかな、とよくわからない視点で気持ちよく見れた。

英雄の上司の漫画家先生役のマキタスポーツさんや英雄の同僚役のドランクドラゴンの塚地さんも、何というか「こういう解釈もあるのか」というようにフムフム出来たし、

スプラッター・パニック映画としての側面はもはや演出だけでキャスト云々を賄うレベルで完全だったのだが(ZQNの動きがマジで凄いです)そこに浸透するような演技を、

日頃よく穏やかなテレビの中で見るような方々がしっかりとやっていることに目を見張った。もちろんスタッフチームの技でもあるのだろうけれど。

ラーメンズの片桐さんがライバル漫画家のコロリ役なのだが、これはむしろ原作の絵からして片桐さんであったため、このキャスティングが叶わないなら映画化は待った方がいい、というぐらいのキーパーソンだった。

ここによるキャスティングジャストな印象は何よりも大きいのだろうなぁ。

書き切るには記憶がもはや遠い

今回、漫画喫茶に行ったときには記憶があやふやになっていたくらい映画を観たのもまぁ前のことなので記憶に鮮明さはないが、

「良かった」という印象が第一にあるからには、お勧めをしておきたい(是非原作を見た後に)。

そうして話は戻って漫画(原作)の話であるが、ちゃんと完結まで読み切れました(寝不足です)。

記憶はあやふや、と言った通りに、何冊かは読み返して展開を思い出すハメになったけれど

置いてけぼりになったような伏線もあれ、遠回りをして固めていったキャラクター達が終盤に向けて一堂に会していくのは、どんな物語でもやはりゾワゾワくる。

「ZQNとは一体何なのか」

それはもはや以前読み進めていたときにはぼんやり自己解釈していた(これは敢えて言わないでおく)けれど

作者さんの答え、というものが明確に最後まで語られた気もしなかったなぁというのが読後感。要はちょっと消化不良の感は否めない。

一向にそういった展開にならぬまま左手に残るページ数が頼りなくなっていくのは寂しいものがあったし、結局そのまま終わってしまった。

とはいえ、

作品全体を通して見た後のボリューム感はある。あらゆる方向にまんまと振り回された経験からしても、しっかり楽しめたのだろうなと思います。

色んな感想が聞きたいですが、このラストに大満足!という方は恐らく居ないだろうなぁ…と思いますね笑。

まぁネタバレし過ぎないようにガワをお伝えしました。興味が湧いた方は読んで感想を聞かせてくださいな。

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