ミュージシャンに限らず、組織だった活動に合理性が感じられないような場面が
今の時代にはあるようです。
昨夜のツイキャスのあとに
昨夜はAmeSolというバンドに所属する荻野雄輔の招集にあずかり
バンドマンたちでの飯会、兼ツイキャスがありました。
ツイキャス中はあっけらかんと、わーわーと騒ぎ立てるばかりでしたが、
ツイキャスのあとになって、
何ともかたっ苦しいお話をしました。
メジャーデビューってなんだろうね
今の時代、メジャーデビューをしたからといって
売れる確証もなければ、ご飯を食える確証もない。
アマオトはもう半分ドロップアウトしているような立ち位置のバンドではありますが、
それでも「とにかく活動を続けていく」というポイントに関しては、メンバー各位強く願っています。
そんな話をするならば触れておきたいのが、
アマオトの大谷大という男のライフスタイルには現代バンドマンの一つの形が垣間見える、ということ。
ブロガーでありウェブデザイナーでありバンドマン
そして結婚をしている男。大谷大。アマオトのギタリストです。
売れないバンドマンといえば、お金もなくヒイヒイ言っているのがセオリーでしたが
彼はそこにこそ疑問を持ち、何年もかけて、ブロガーやウェブデザイナーとしての収入を確立する努力をしてきました。
複利収入、というと「楽々稼ぐ」みたいな印象がありますが、聞いているに、到底真似できることだとは思えません。
僕個人の見解としては「丁度、大谷大の嗜好にあったやり方だった」という印象です。
僕もこうして今年に入ってブログを書いてみていますが、とても彼ほど綿密に内容を組んで文章を書いていける自信がもはやありません←
おそらく僕のブログはそういうものには結びつかないような気がしていますが、
彼はもはやしっかりと、収入にしてしまったし、何より「それに対してのネガティブな発言がそばにいても全くない」です。
僕はそれが凄いなと思います。同じことを僕がやったら、そうはいっていないと思います。
理想的なバンド活動とは
大谷大の話をしましたが、アマオトメンバー全員がそういうワラジを履けているわけではないのが現状です。
理想的なバンド活動というものが、一体どんなものかはわかりませんが、
とどのつまり、笑っていられるような活動になるならそれは正方向なのではないかと思っていますから
その点でいうなら、今のメンバー達はマイペース且つ互いの生活優先で動けているので
ひとまず、理想的ではあると思っています。
現代的活路・その一案
CDの特典、グッズ販売、クラウドファンディング。
この3つは今や、バンド活動者にも支援者にも、正方向とすらされそうなぐらいポピュラー。
しかし冷静になれば、圧倒的に消費者に負担が大きく思えるし、やはり理想的とは言い難い。
業界の過去の栄光、奇跡にはすがらず、新たな時代に移っていく必要があるんだと思っているし、
それは今出ているような案を完全に撤廃したような先にこそある気がしています。
いや、それが僕の理想なんだと思いますが
この会で大谷大が話していた今後、新たなに広がってい行きそうな音楽家のみならず、クリエイター、パフォーマーの一つのやり方をご紹介します。
個人の株
昔から慣用句にも「株が上がる」なんてことを個人に使ったりしたものですが、
現在、実際にそうして「個人の株」を販売し、株価を上げていくようなシステムが実装されているとのこと。
※著名な音楽人では「ぼくのりりっくのぼうよみ」さんなどが実践しているのだとか
株主、いわばスポンサー、パトロンをどう集めるかは個人の采配ではありますが
考えはしても実践はされてこなかった仕組みには、勿論懸念されるトラブルは幾つもあります。
人様の身銭を切っていただく、ということには変わらないわけですから、そこを軽々しく考えては危ないです。
ある種クラウドファンディングの派生のように思えますが、大きく異なるのは株のシステムを考えるに
投資者は飽くまで投資なので、自身の利益の為に投資をするので
そのコンテンツ自体には興味がなくとも「その株価に動きがありそうだから」とたかってくるような人々がいるわけです。
これには今までの金策とは違い、必ずしも支援者たち自身の身銭を切らないようなシステムになっていく可能性としてはアリな気もします。
勿論ギブアンドテイクであれば、です。ギブアンドギブでは、恐らく予期せぬ怨みを買うこともあるので、そこが問題ですね。まぁ詳しくはググッてみてください。
かたっ苦しい
現状、僕個人はどうしているか、といえばアルバイトで生計を立て、
なるべくならライブもマイナスの少ないような活動に抑えて活動しています。
それで「不満がない」というのもなんか問題だなぁとは思っていて、先ほどのような話も他人事にはせず考えていきたいなと考えています。
恐らく今後、色んなところが名乗りを上げて広げていくようなサービスかとも思うので
トラブルシューティングに特化したようなところが出るのを待っても良いかもしれませんね。
他にも「個人の時間を売る」などの、いつか僕個人で形にしようとしていた「出張バンドマン」のようなサービスも広がりつつあるとか。
アレはいわば援助交際のようなものであるし、僕ですらクライアントは極めて親交のある人々に門戸を狭めました。
それが公式に、他者を介してのものとなればそうもいかない。
しかし仕事の時間とバンドの時間の兼ね合いなど、空き時間の有効活用を出来るとなればコレは大きくて、
安全安心平和的な形が出来上がっていくのならば、注目したいなと思っています。
今日はこんなところで。読んでくださって有難うございました。