人の体の7割は水分。ならあとの3割は…?
的確に答えるあなたと遊びたがる僕。
人は体と心で動く。何かと「カラダノカンケイ」などとそれらをあたかも分け隔てられるように宣うのが人間のサガ。
シャワーで流せば全部綺麗、
そうね。カラダはね。
人の心はまるで水。
見ず知らず、つゆ知らず、知らず知らずにそう感じている。
熱くなれば浮かれて
冷やされて凍えて、ひび割れて
山から海へ、低きに流れるその様は、まさに水の如し姿を見る。
ここに気づいて果たして何とする。だから何、というあなた。ムフフと笑う僕である。
つまり心を手に取るような
心というのは目には見えない。
水も似たように透明ではあるのだが、光の屈折によってやや見えるし、触れている感触もある。
水と心は似ている、ならば水を参照することで心を知ることの叶うのではないか
そうは思えないだろうか。
もしそうならば、水の有り様を模型として、人の心を予め伺い知ることも可能。
生き物の中で人間は最も面倒な類であると思うのだけれど、何よりも課題になるのは解り合い、分かち合うこと。
それを容易いという人もいるだろうが、それがどちらかの自己犠牲を抜きにしてのことなら
是非知りたい。
水も心も
その場所に、その形に留まり続けることは珍しい。
だからこそ、その後の予測や、常々の観察が大事。
こうされたらどう思うだろう、喜ぶかな、悲しむかな、それどころではないのかな
そんな風にタイミングを見計らったり、ときには強行、押し進めるようにして相手の心を動かしてみようと試みることもいい
どうにも闇雲、見えてこないとするならば
水の流れに目をやってしばし考えてみるのもいいかも知れない。
そうしてる間に、あなたの不安が穏やかになることを
僕は水溜りを見ながら期待します。