僕は常々、恋には理性と野性のどちらもが混在していると感じていますが
配分によりけり、いわゆる不純だなんだというような、肉欲にまみれたものにしかなり得ぬそのバランス感覚に
何とも睨みをきかされているような気分があります。(乱れぬようにと)
そんなことを踏まえての「理性にて」という歌を書きました。
理性にて
書きました、とは言いましたが成り行きですね。タイトルも最後の最後に決めましたし、これもまだ仮です。
今回はアコギを弾いていたところ、序盤に出てくるギターフレーズが気に入ってベースラインを探って構築。(出来上がってみれば脇役も脇役)僕としてはよくあるパターンです。
ストリングスらしからぬ、ぶっとくうねるメロディを後ろに配置して、明るいとも暗いともつかない雰囲気を出したかったんですが
まぁ不協和音があちらこちらある中、漠然と展開が芋づる式に出てきたのでその記憶があやふやになる前に打ち込んでいきました。
「はー」とか言ってる3声コーラスが案外上手くいって気に入ってるんですが、これもまぁ歌唱力の問題でブレがありますな。
最初の8小節
イントロですね。ここが出来たときには「あ、GLAYさんみたいにしたい」と思ってたんですよね
「ひとひらの自由」のサウンドは明確に覚えていないんですが、PVで確か緑色の洞窟の中でやってらした記憶があって
サウンドというよりはあの緑色の洞窟の中をイメージして、よしよしとGLAYさんみたくなるぞーって思ってやってたんですけど、全然なりませんでした。
最初の最初の仮タイトルも「ぐれい」だったんですが、
知識あってのことではないのでそう容易くはありませんね。まぁこれもよくあるパターン。作り上げるモチベーションが保てたら何でもいいし
作り上げて違うものになるなら、それはオリジナル作品としては願ったりなわけです。
この下に歌詞を掲載します。
歌詞
愛の唄 口ずさみ居直っても
僕がさ くだらないのは依然として変わらない
君の罪 許してしまえば元通り
サルみたいに 求め合っていられるかな
アイムコントロール
辞世の句じゃないから
日進月歩です
糸口探してる
流石にふり出しからは嫌だよ
怒りを通り越した先の
愛情で君のことを見てるよ
仲直りの仕方を模索するばかり
歌詞について解説
いちもつあるようなカップルの歌になりましたね。
これもAメロに仮で歌をはめたときに「あーいのうた〜」って出てきたからそれをそのまま採用したためなんですけどね。
だからと言ってただのラブソングにするのはやっぱりモチベーションの観点から言っても足りないので、
愛の唄をうたうのは「自分の気持ちを表面的に見せつけるべくロマンを語ってる男の様子」に留めておいて
仲違いしたまま未来に不安を残した感じを出しました。その方がなんかリアルじゃないですか。
でもそれでダメになっていく、ってのも退屈な内容なので、それでもしぶとく堪えるような心境を書いてみました。その模索というか、画策というかがまさに「理性にて」です。
男女間に於いて、僕の経験では100対0の揉め事ってあんまなかったように思うんで
一方が悪いだけではないような背景も欲張ってみたんですけど、書き切れなかった感はあるのでフルコーラス書きながらもうちょっと掘り下げたいなと思います。
因みに
最近、彼女が出来た身としては、こういう男女に纏わる作品を見て聞いて”身に覚えのないエピソード”のような歌詞が出てきたときに
あらぬ誤解を招かないか、という不安は付きまといます。
理解のある方だとは認識しているのですが、ふとそんな不安が過ぎらないかと言えば嘘になります。
今後とも作品作りは勧善懲悪ナシに羽を伸ばしていきたいなと思うので理解を頂かねばなりませんね。
僕はかつてのMr.Children信者ですので、桜井さんの見た目からは想像できない”女遊びしてますよ歌詞”はどうにも好みなんですよね。(今回のは比較的真面目な男な気もしますけど)
そんなことを思ってか、ちょっとアルバム「Q」の頃の桜井さん節が入り込んできた感があったりしますが
これはミスチル好きの方にしか伝わらないだろうかね。どうだろう
まぁこんなとこで。解説でした。